StockSun株式会社 CTO板橋氏|年収チャンネルで話題の注目企業!エンジニアの採用要件や入社の経緯まで大公開!
―StockSun株式会社 CTO 板橋 晟星氏ー
プロフィール
板橋 晟星氏 : StockSun株式会社 CTO
東京大学大学院 情報理工学系研究科卒業。香港生まれのハーフ。英語、日本語、中国語のトリリンガル。東京大学大学院在学中にプログラミングに関する論文を国際学会で発表。また、IBM東京基礎研究所と共同研究を行い、修士論文が学内で上位入賞し奨学金返済免除。卒業後、野村総研・野村証券・東京証券取引所などでの金融システムの開発を経て、StockSun株式会社に参画。
会社概要
会社について日本一のフリーランスネットワークを構築しており「日本最大規模のフリーランス向け、オンラインイベント開催」「フリーランス向けオンラインサロンの運営」「YouTubeのフリーランス向け“年収チャンネル”発信」のサービスを展開している。
社員は代表取締役の株本祐己氏のみで、CTOの板橋晟星氏を含めた幹部メンバーは「パートナー」として業務委託の形で参画している。その他、プロジェクトに参画するメンバーもすべて業務委託で雇用している。
【StockSun株式会社 HP】https://stock-sun.com/
StockSun株式会社へ参画までの経緯
―入社までの経緯を教えてください。
大学時代に代表取締役(株本祐己 以下株本)と同じサークルに入り、一緒にウイイレなどのゲームや卓球、ときには合コンもやるなど、1年生から親友でした(ただし、株本は親友とまでは思っていなかったようです笑)。そこから私は東京大学大学院情報理工学系研究科に入学・卒業し、新卒で野村総合研究所に入りました。そこでは野村證券・東京証券取引所などで、システムの開発を3年ほど行っていました。その間はインドのムンバイに半年ほど滞在するなど、東京とリモートで開発を進めていました。株本と久々に会うことになったのですが、当初StockSun株式会社は創業半年ほどで、参画は株本と植本の2人だけでした。エンジニアが全く在籍していなかったので「CTO業務全般を担当してほしい」ということで勧誘してもらいました。
ただ、在籍中の大手企業を退職し、創業半年のベンチャー企業のCTOになることには、懸念がありました。理由としては ①CTOといえどStockSunは社員が社長株本のみで他は業務委託の形なので実質的にフリーランスである。となると世間で自分の技術力が通用するのか ②技術力がもし通用しなかったら食っていけなくなるのではないか、という2点です。
そこで、副業という形で土日平日の夜のみ参画を始めました。それだけでも野村総合研究所の年収をはるかに超える報酬をいただけたことや、会社員時代のランチの時間帯に電話で、株本に上記の懸念点を伝えたときに「そりゃ世界は広いので、技術力がもっと高い人はいるにきまってるよ。でもお前より技術力が低い人はとてつもない数いる。彼らでもフリーランスやベンチャーで食っている。上には上がいるのは当たり前なんだから、上ばっかり見て自信なくすんじゃなくて下もどれだけいるかちゃんと見ろ」と言わたことで、フリーランスでもやっていけると自信を深め、本業を退職して本格的にStockSunに参画することを決意しました。前職の上司には前々から辞意の相談をしていましたが、ここで決心が固まり、再度上司との面談で固い辞意を伝えました。
ただ、決め手はそれだけではありません。前職のエンジニア業務は上流の上流工程しか担当することがなく、プログラミングは全くしない状況でした。エンジニアとして一人前になることを考えた際に「ベンチャーで上流から下流まで担当し、自分の技術力を高める」という観点からも、大手企業という安定を捨てて参画を決めました。
ー副業で参画していた際は、どのような業務に携わっていたのでしょうか。
当時、参画先(StockSun株式会社)に開発案件が結構入っていたので、その全般を担当していました。中小企業からの発注をメインとして、「こういうシステムを開発がしてほしい」という要望に対して、上流から下流まで担当させていただいていました。
開発チームのメンバーについて
―案件ごとの開発チームのメンバーはどのように決めるのでしょうか。
「この開発は私が担当します」と決めたら、私がメンバーを決めています。決め方としては、当時はネットワークも大きくなかったので、探す時にはTwitterでフリーランスエンジニアに声をかけていました。他には株本のツテを辿って、私が面談をすることもありました。
当時、担当していたアプリ開発案件があったのですが、1回でios・android両方の開発ができるReactNativeという技術を使用したのですが、それを扱える技術者がかなり少なく、その時は探すのにかなり苦労しました。Twitter上でかなりDMを送りまくり、10名ほど返答があったので、そのうち3名を採用しました。もちろん、彼らもフリーランスとして別案件を持っていましたね。
―メンバー構成はどのように決められているのでしょうか。メンバーにする要件などはありますか?
メンバー構成はプロジェクトによって異なります。フロント・サーバーなどの担当も、プロジェクトによって異なるので、決まったメンバー構成ではないですね。メンバーに採用する要件としては、①費用対効果ですね。リピートで採用する際には、前の案件で時給に見合った働きだったかを見ています。ただし、ReactNativeといった新しい技術を扱える数少ないエンジニア、新しい技術は扱えなくてもPHPなど既存の技術で卓越した技術力を持つエンジニアなどは時給7000円を超える報酬をお支払いしたこともあります。それでもまた別の案件が入った場合には再度お願いしたいと思っているくらい、素晴らしい開発力でした。
また②スキルセットも大事です。案件によって「このプログラミング言語・ツールは使えます」というのが異なるので、案件ごとにスキルセットを保有しているのかを見ています。
さらに③進捗報告がちゃんと行えるかも重要ですね。私から「あれどうなっていますか?」と確認してからでないと報告がない場合は、遅いと思います。つまり費用対効果・スキルセット・進捗を重視して判断しています。
フルリモート下のマネジメントについて
―板橋さんが選んだメンバーをフルリモートでマネジメントされているのですね。業務管理で気を付けていることはありますか?
こまめに進捗を尋ねることで、スケジュールはなるべく守らせるようにするということですね。ここ半年は、Slackで特定のチャンネルを新設することで「いつ誰がどの部分を開発しているのか」を見える化するようにしています。必ず、業務を開始する場合・休憩・終了時には投稿してもらうようにしています。開始時と終了時には「今からこの部分の開発をします」「今日は終了します。開発の進捗は大体何%です」などと記入してもらうようにしています。
そうすることで、「この人に対して、Slack上で機能の仕様の共有をいつ行ってもらえばよいか」も見通せます。これにより、作業の滞りを無くしています。以前は、自己申告で「この日何時間働いた」としてもらっていたので誤魔化せてしまう環境でしたが、費用の算出も自然と明確に行えるようになっています。
リリース直後のサービス「フリーランス名鑑」
―StockSun株式会社が運営しているリリース直後のサービス「フリーランス名鑑」には何人登録者がいらっしゃるのでしょうか?
昨日の時点(インタビュー日の1日前の日付)では、フリーランスだけで309人でした。リリースして2か月程度しか経っていないので、割と登録してくれていると感じます。ただ、エンジニアはまだ少ないです。理由としては、オンラインサロンに登録した方のみフリーランス名鑑に登録可能なのですが、私が忙しい関係でオンラインサロンにてエンジニア関係の発信ができていないからです。WEBマーケターやSEO対策の人材がメインですね。
―今後、オンラインサロンでエンジニアの数も増やしていきたいということですね。お忙しいとのことですが、今で何件ほど案件を持っているのでしょうか?
5案件持っている状態なので、大変ですね。あとは、これまで開発してきた案件に関しても保守をしているので、その問い合わせにも対応しています。「こういう機能を追加したい」という要望などの保守は、今まで開発してきた6件あります。
―フリーランス名鑑には、どのようなスキルのあるエンジニアに登録してもらいたいですか?
様々な人に入ってもらいたいです。自分でサーバー構築から開発まで一貫してできるエンジニアは、1番入ってくれると嬉しいですね。
フロントのHTML・CSSのコーディングはできるけど、会員登録を付けるとなったときにバックエンド開発はやれないというエンジニアはフロントのコーディングのみでお願いすることになるので単価は低くなりますが歓迎します。できれば単独で案件をフロントからバックまで、そして欲を言えばサーバ構築まで担当できるエンジニアを増やしたいですね。
【フリーランス名鑑はこちら】https://freelance-meikan.com/
今後のキャリアについて
―今後もStockSun株式会社で業務委託を続けられると思うのですが、板橋さんは今後どのようなキャリアを歩みたいとお考えでしょうか。
個人のキャリアはあまり重要視していません。
株本とは大学1年からの仲であり彼の組織力・営業力・影響力がずば抜けていること、StockSun株式会社に参画してからも日々エンジニアとしての成長を感じることができていることから、個人のキャリアよりもStockSun株式会社と共に発展していきたいと思っています。
StockSun株式会社は、幹部がそれぞれ一つの会社(子会社)のような形になっているんです。私が担当しているシステム開発部をもっと大きくし、システム開発の案件をもっと増やしていきたいです。幹部も皆、年収チャンネルに登場したので、各幹部の強い領域に対してクライアント様から指名で問い合わせがくる場合も多く、現状は案件の7割がWEBマーケティング・YouTube制作なので、もっとシステム開発案件を増やしてフリーランスエンジニアの数も増やしたいです。
―ほとんどインバウンドで問い合わせがくるのは、すごいですね。
昔は、株本がたくさん営業をしていました。現在はこちらから営業することはほぼなく、公式LINE・フリーランス名鑑・HPなどから問い合わせがくることが多いです。案件が増えるにつれてStockSun株式会社の中でも、エンジニアが奪い合い状態になっているのでエンジニアをもっと増やす必要があるなという課題もありますね。
今後の事業方針について
―会社としての今後の事業方針を教えてください。
もともとStockSun株式会社は受託開発メインだったのですが、そこをもっと伸ばしていくということが1つです。他には、全国の累計フリーランス数が何万人といるのに対して、始めて1か月のオンラインサロンにはまだ1470人しか登録されていないので、今後3年間で2万人に増やしたいと思っています。これを1番優先して力を入れていきたいです。また、自社サービスは今後も増やしたいですね。自社サービスとしてはフリーランス名鑑のみなので、徐々に増やしていきたいです。
【StockSun株式会社 HP】https://stock-sun.com/
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