wevnal CTO鈴木氏|ダイバーシティー”と”顧客第一”な会社。エンジニアも募集中!
ーwevnal CTO 鈴木アレン啓太氏ー
事業内容
―簡単に事業内容を教えてください。
弊社は、主にマーケティングに特化した「Chatbot SaaS」を自社開発で展開しています。例えば、EFO(入力フォーム最適化)・Payment (Chatbot内決済)を擁したChatbotインターフェースによって、顧客に上質な購買体験を提供するおもてなしDXを実現するプロダクトを開発しております。また、AIを活用して、会話内容を自然言語処理を通してインタラクティブに最適なアクションを実行する「BOTCHAN AI」も展開しております。
このように、オフラインで行われた”おもてなし”のコミュニケーションをオンラインでも同様に展開できる世界を目指している会社です。
―「BOTCHAN AI」は最新のサービスだと思いますが、具体的にどのようなサービスなのでしょうか?
「この説明・提案の仕方をすればコンバージョンが上がる」などのデータを、AIに自動で解析させ、実践する上で“実際にコンバージョンが上がるコミュニケーション方法”を学習させていくサービスです。つまり弊社の立ち位置としては、データサイエンスを細かく理解している人材がいない企業様のマーケティング部に、自律的なデータサイエンティストを常駐させるイメージを持ってもらえればと思います。
―様々なサービス展開をしているうえで、課題もあるのでしょうか?
弊社はフェーズとして、今は1→10の後半に位置していると思っています。
プロダクトマーケットフィット(PMF:顧客を満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供している状態)は一般的な定義としては達成しておりますが、「いかに既存のユーザーと向き合うか」と「いかに新しい価値創出をするか、スケーラビリティーをどのように実現するか」を両立させなければならない状態にあります。そこで、事業内容で説明させていただいた「ツール群をいかに展開させるか」「ツール群を活用するサイクルをいかに生み出すか」が課題であり、チャレンジしているところです。
【wevnal HP】https://wevnal.co.jp/service/
鈴木氏のキャリア詳細・エンジニア開始時期
―どのようなキャリアを歩まれてきたのか教えてください。
初めはゲームから入り、中学生時代には既にプログラミングに触れていました。中学・高校時代は、個人でJavaベースのゲームアプリを開発していました。大学に進学し、1年生から「コンピュータサイエンス」の研究室に所属しました。当時は受託開発を開始しつつ、中学生・高校生向けにプログラミング教室を展開する「Life Is Tech」という初期のスタートアップ企業に参画し、プログラミングのテキスト・カリキュラム・コンテンツを作成していました。
その後はMicrosoftの技術者専用パートナープログラムに入り、日本代表として渡米しました。そのご縁でMicrosoftにそのまま入社し、社会人1・2年目はMicrosoftの認証基盤の開発・保守・運用をメインで担当していました。Microsoftを卒業してからも「シフト管理を行うサービスを展開する企業」「セールステックを提供する企業」など複数の企業のCTOを経験しました。
ー大学生時代から受託開発をされていたとのことで、当時から開発で収入を得ていたのですか?
そうですね。厳しい家族だったので「学費を自分で稼ぎなさい」と言われており、やらざるを得なかったという感じでした。学費は年に130から150万だったので、大学1年生の時には必死でしたね。大学2年生以降は1年生で開拓した顧客が広まってくれたので、良いアウトプットをだすことを意識していました。大学生までは作り手として「周りが喜んでくれる」「自分がかっこいいと感じる」というものを作れば問題なかった世界でしたが、納期・料金・条件などが大事になってきたので、難しかったですね。
―すごいですね。CTO経験も多数ありますが、CTOのオファーはどのようにくるのでしょうか?
当時ハッカソンが流行っていたのですが、ハッカソンの実績・審査員の方からのリファラルや推薦で機会をいただくことが多かったです。私がCTOキャリアを歩めたのは、一番最初にCTO経験をさせていただいた企業が1→10フェーズだったことが大きいと思っています。組織のスケーラビリティーとプロダクトのスケーラビリティーをみて「どの方法が1番ROI(費用対効果)が高いか」「実際に実装する難易度をどのくらい下げられるか」「安定稼働性はどうか」などの側面を全て俯瞰してみる必要があるのが、1→10フェーズだからです。各フェーズで重要とするポイントが全く異なると思うので、最初に1→10フェーズを経験出来たから今のキャリアがあると思っています。
リモートのきっかけ
ーリモートワークを取り入れられたきっかけはありましたか?
やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかったです。ただ弊社はオフショア開発の拠点が東京・沖縄・ベトナムにあり、多様な働き方・文化を持っている人と働くことにとてもメリットを感じていました。特に、コミュニケーションのあり方が違うなかで、どのように方向性をすり合わせるかを考える経験で学んだことはたくさんありました。だからこそコロナ禍以前から、働き方を含めた「ダイバーシティーを推進する」ことは社内で考えられていましたね。
多様性に対する取り組み
―多様性のある組織で働く上で、意識していることはありますか?
エンジニアの「社内でのコミュニケーション規約」を作っています。弊社は、日本人だけの組織だけではないため、ドキュメントも英語がスタンダードです。これらによるフラストレーションがないように、コミュニケーションに関してはチーム一丸となって意識しています。
―実際にコミュニケーション規約にどのようなものがあるのか、お話できる範囲内で教えていただけますでしょうか。
例えば細かい話になりますが、GitHubでのコメント・作業内容の記載を含めたドキュメンテーションルールがあります。ベトナム人の方でも日本人の方でも、英語を話せる方とそうでない方がいます。つまりエビデンスとして残る共通プロトコルは「ドキュメント」だけなのです。その英語ドキュメントにおいては、書き方・連絡の仕方に独自ルールを定めています。共通認識をとるためにドキュメントベースでコミュニケーションをとることは、今のリモート時代にも求められていることだと思っています。
リモートワークのメリット
―リモートワーク導入後、メリットは感じられましたか?
メリットは、個人のやること・やらないことをはっきり明文化するようになったことですね。オフラインの会話の場合は、お互いに話しているだけなのにアウトプットした気になってしまうことが多々あると思います。一方でリモートワークでは、お互いに「何をしているのか」「何をする必要があるのか」の記録を残し、それを共有・公開することを徹底する文化にシフトしたことで、各個人の役割・責任範囲が明確になりました。仕事がしやすくなったと感じています。
リモートワークの課題・解決策
―反対に、課題はありましたか?
ホワイトボードを十分に使用できないことですね。開発を含め、お互いに1つの事を議論する場合には利用していました。他には、様々な人が1つの場所に集まりながらも、その中の数名で始まる雑談・真剣な話ができないことも、課題の1つです。例えば8人で会議している際にも、隣の人と「実際のところ、どう思う?」と話すことってありますよね。オンラインでは、それができません。
またオンライン会議では1人の人が一方的に話すことになってしまうので、コミュニケーションが難しいと感じています。この課題に関しては開発のみならず、日常的に感じています。オンライン上では、アメーバのように話す人が徐々に変わっていき、小さな集合体が変化していくことができないんですよね。
―何か、対策はされているのでしょうか?
「論点の洗い出し」を事前にしておくことです。会議が始まる前に、論点を全て洗い出した上でブラッシュアップしています。日本企業のミーティングスタイルと海外のミーティングスタイルは少し違っているように感じます。
私が多様な海外企業で働いてきた中では、ミーティング中のアジェンダ報告を禁止する企業もありました。アジェンダと各アジェンダに何分使うかを事前に報告するスタイルだったのですが、そのスタイルは無駄な時間を減らすことができました。ミーティングの種類も「報告」「ブレインストーミング」「承認」などがあったので、「今日のミーティングのゴールは何か」を明確にすることが大事だと学びました。それを弊社でも活かしています。
採用について
―エンジニアの採用において、課題を感じられることはありますか?
ありますね。優秀な人材ほど様々なプロジェクトに関わっていることが多く、その人材から見たときの“優先順位1位”を獲得することが難しいことですね。また、絶対数が少ない課題もありますね。
ーそのような課題観の中で、どのような採用活動を行っていらっしゃるのでしょうか?
積極的に記事を出すことはもちろん、イベントをオンラインで開催することも計画しています。その他、SNSからの流入を狙った策も打っています。ただ個人的には、1番強いのはリファラルだと思っているので、最も力を入れています。
wevnal参画のメリット
―エンジニアがwevnalに参画した場合のメリットは何だと思いますか?
弊社はもともとエンジニア主体の組織ではなく、営業組織からスタートし、技術系のソリューションが生まれたことでエンジニア組織に変化してきたという歴史があります。だからこそ、エンジニアは常に“顧客ファースト”であることが求められます。さらに営業・ビジネスサイドとの距離が近いことも特徴としてあります。つまり、技術だけをつきつめて新しい技術だけを使うのではなく、「カスタマーインパクトはどのくらいあるのか」「どうすれば顧客の価値を最大化できるか」にフォーカスする機会が沢山あります。
営業・ビジネスサイドからおりてきた技術的なタスクを解消するだけの仕事ではなく、「プロダクト全体としてどうなのか」「wevnalが実現したい世界観に沿っているのか」「価値を本当に感じるのか」にフォーカスして仕事をします。まとめると、弊社では「プロダクト志向」「顧客ファーストの意識」ビジネスサイドを考えて開発する「プロダクトマネジメント力」が学べると思います。
―SaaS系企業が増加している中で、そのスキルのあるエンジニアは使用価値が高いですよね。
弊社は、カスタマーサクセスとの距離が本当に近いんです。Chatbotを使用する消費者は、ショッピングなどでも使用するため24時間サービスを止められません。さらに、クライアントの利益に直結する部分を担っているので、かなりクリティカルな仕事になります。そういった意味で、緊急事態があった際は早急にエンジニアが対応するため、普段コミュニケーションをする機会は頻繁にあります。
今後の事業方針・採用方針
―最後に、今後の事業方針・採用方針を教えてください。
事業方針と採用方針が重なるため、採用方針としてご説明します。「既存のプロダクトをより強固にする」「新規に構想しているプロダクト構想を実現する」という事業方針の両輪を回していくための人材を求めています。具体的には、既存事業はPMFを迎えている中で、既存顧客により満足してもらえるようにサービスレベルを上げて、安定して利用していただけるための基盤を整えられる方を求めています。新規事業は、既存事業から生まれるデータを活用することで新しい価値を生み出していきます。また、顧客の価値を最大化させるためのスケーラビリティーを設計するには何が必要かを考える必要があるので、私たちと同じテーブルでその議論をしてくれる方を探しています。
既存も新規もそれぞれ「プロダクトマネージャー」は確実に必要ですし、インフラ部分をしっかりと設計・保守・運用してくれるような「攻め・守り同時にできるインフラエンジニア」を絶賛募集中です。また弊社は、今後はマーケティングにおいてもグローバルに展開していくことを見込んで組織作りをしています。だからこそ、外国人も積極採用しています。
【wevnal HP】https://wevnal.co.jp/service/
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